死なばこそ(竹取の翁)

短歌 に関する記事

死なばこそ 相見ずあらめ 生きてあらば
しろかみこらに おひずあらめやも よみ人しらず

■ 訳

死んでしまうと見る事も無いだろうけど、生きていれば(年をとって、そのうち)貴女にも白髪が生えてくるものなんだよ。

■ 解説

「こら」はあなたを、「おひ」は生え、「めやも」は反語+詠嘆(〜だろうか、いやそうではないだろうな。)をそれぞれ意味します。
「しろかみこらに おひずあらめやも」の部分は端的に直訳すると「貴女には白髪が生えないだろうか、いや生えるだろうね」と言った表現になります。

■ この詩が詠まれた背景

万葉集第十六巻(3792首目)に記載されている短歌です。
この短歌は、前回3791首目の長歌に対する反歌(補足)です。
9人の少女たちに年を取るという事がどういうことなのか、説明した詩といえます。

■ 豆知識

もう一首詠まれており、万葉集3793首目でさらに補足が加わられています。

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