あにもあらじ(娘子)

短歌 に関する記事

あにもあらじ おのが身のから 人の子の
ことも尽さじ 我れも寄りなむ よみ人しらず

■ 訳

私自身のためにも、人並みの言い訳なんて出来ようはずもありません。
私も(翁の話に)従います。

■ 解説

「あにもあらじ」はあるわけが無い、「身の」はわたしの、「から」はために(上代語)、「人の子の」は人並みの、「ことも尽さじ」は言葉を尽くすまい、といった意味になります。
さらに超訳すれば、「言い訳をすればするほど墓穴を掘ることになるので、意見を変えます。」と言うことになります。

■ この詩が詠まれた背景

万葉集第十六巻(3799首目)に記載されている短歌です。
この短歌は、3791首目の長歌及び反歌を聞いた少女たちの詩となります。
この詩では自身のプライドが傷つくことを察したことによる同意と読むことができます。

■ 豆知識

この詩は万葉集の原文では「豈藻不在 自身之柄 人子之 事藻不盡 我藻将依」と書かれています。漢字で書かれているため中国語のように思われますが、万葉仮名と呼ばれるもので仮名と同じように読みます。
古事記も万葉仮名で書かれていたのですが、江戸時代の時点で読み方は失伝していました。
本居宣長の活躍により、現在でも読めるようになりました。

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