■ 解説
「あすしらぬ」は明日はどうなるかわからない、「くれぬまの」は日が暮れる前、「けふ」は今日、「人こそ」は人のことが、「かなしかりけれ」はとりわけ悲しいをそれぞれ意味します。
■ この詩が詠まれた背景
この詩はは古今和歌集 第十六巻(哀傷歌 838首目)に収録されています。
古今和歌集の題名には「きのとものりが身まかりにける時よめる」(紀友則が亡くなった際に詠んだ)と書かれています。
古今和歌集の撰者として選ばれ、共に働いた同僚であり、従兄弟でもある友則が亡くなった貫之の想いは人一倍深かったことと思われます。
■ 豆知識
作者は紀貫之(きのつらゆき)で、古今和歌集の撰者の一人です。
従兄弟である友則が古今和歌集の完成を前に亡くなった際、、壬生忠岑も詩を詠んでいます。
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