短夜の(藤原兼輔)

短歌 に関する記事

短夜の 更けゆくままに 高砂の
みねの松風 ふくかとぞきく 藤原兼輔

■ 訳

夏の短い夜が更けてくるにつれ、(深養父の琴の音は益々素晴らしくなり)高砂の峰に生える松に当たる風が音を立てているかのようだ。

■ 解説

「短夜(みじかよ)」は夏の季語としてもつかわれる夏場の短い夜のこと、「高砂」は歌枕(高砂の松として有名)、「松風」は松に風が当たると琴を鳴らすような音がすると言い伝えられていた話から、「ふくかとぞきく」は吹いているかのように聞こえる、となります。
後撰和歌集の題名から清原深養父の琴の演奏を聴き、それを聞いた藤原兼輔が感想を詩にして述べたものです。
「松風」は素晴らしい琴の演奏をほめる際に用いられた言葉です。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は後撰和歌集 第四巻(夏歌 167首目)に収録されています。
題名に、「夏の夜深養父が琴ひくを聞きて」と書かれており、琴の名手であった清原深養父の演奏を聴いて詠んだ詩となります。

■ 豆知識

作者は藤原兼輔(ふじわらのかねすけ)で、小倉百人一首では二十七首目に中納言兼輔として選歌されています。

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