あひ見ての(権中納言敦忠)

短歌 に関する記事

あひ見ての 後の心に くらぶれば
昔は物も 思はざりけり 権中納言敦忠

■ 訳

逢瀬した後の今のこの気持ちに比べたら、(逢瀬する前の片思いしていた頃の)想いなど、比べ物にならないほどちっぽけなものだったんだなぁ。

■ 解説

「あひ見ての」は逢瀬を、「後の心」は逢瀬した後、つまり今の心境、「昔は」は逢瀬する前は、「物も 思はざりけり」は物(想いなど)も思いもしない、つまり、これっぽっちも思っていなかった、を意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は拾遺和歌集 第十二巻(恋歌二 710首目)、小倉百人一首の第四十三首目に収録されています。
この時、逢瀬した相手は左近だったと考えられています。

■ 豆知識

作者は藤原敦忠(ふじわらのあつただ)で三十六歌仙の一人です。
父は、菅原道真を大宰府へ左遷させたといわれる藤原時平で、そのとばっちりを受けてか、敦忠は38歳という若さで亡くなっています。

敦忠は管弦(雅楽において、舞を伴わない演奏のことで、特に琵琶)が非常に上手く、また美青年であったと伝えられています。

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