みちのくは(よみ人しらず)

短歌 に関する記事

みちのくは いづくはあれど しほがまの
浦こぐ舟の つなでかなしも よみ人しらず

■ 訳

他の場所ではどうかわからないけれど、陸奥では、塩竈の浦(仙台塩釜港)を引き綱で引かれて進む舟の、その引かれている様子がしみじみと心にしみるよ。

■ 解説

「みちのくは」は陸奥では、「いづくはあれど」は他の場所はともかくとして、「しほがまの 浦」は塩釜の浦(現在の仙台塩釜港:歌枕)、「つなで」は船の穂先に立てた棒に結びつけるための綱のこと(川などを逆流する際に引っ張って使用)を、「かなしも」は感動、心を動かされる様子、といった意味になります。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は古今和歌集 第二十巻(東歌 1088首目)に収録されています。
題に「みちのくのうた」と書かれているため、東北地方に赴任した国司が詠んだ詩か、「いづくはあれど」の部分から地元の人が詠んだ詩かもしれません。

■ 豆知識

源実朝(みなもとのさねとも)がこの詩を本歌取りした詩を詠んでおり、小倉百人一首には93首目として選歌されています。

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