いかなるや(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

いかなるや ひとにいませか
いはのうへを つちとふみなし
あとのけるらむ たふとくもあるか よみ人しらず

■ 訳

一体(他に)どのような人がいらっしゃるのだろうか。
石の上をまるで土のように踏み、足跡を残されたのだろう。なんと尊いのでしょう。

■ 解説

「いかなる」はどうして〜だろうか(疑問)、「いませ」はいらっしゃる(尊敬語)、「いはのうへ」は(仏足)石の上、「つちとふみなし」は土のように踏んで、「らむ」は〜だろう(推量)、「たふとく」は尊い、といった意味になります。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は薬師寺仏足跡歌碑に刻まれた21首の詩の第五首目です。

五首目では仏足石の伝承が詠まれています。

■ 豆知識

一首目で既にこの石を作ったことを詠んでいるため、五首目以降で制作を否定する歌を詠むのは不自然な気がします。
おそらく伝承か何かがあり、それを詠んだものと推測されます。

■ 関連地図

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