おほみあとを(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

おほみあとを みにくるひとの
いにしかた ちよのつみさへ
ほろぶとぞいふ のぞくとぞきく よみ人しらず

■ 訳

この偉大な仏足石に参拝する人の過去、永遠の罪でさえ消滅するといいます。拭い去ると聞きます。

■ 解説

「おほみあとを」は偉大な仏足石を、「みにくるひと」は参拝する人、「いにしかた」は過去、「ちよのつみさへ」は千代の罪さえ、つまり永遠の罪さえ、「ほろぶ」は消滅する、「のぞく」は取り除く、つまり拭い去る、といった意味になります。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は薬師寺仏足跡歌碑に刻まれた21首の詩の第十七首目です。

十七首目ではどのように仏足石参拝による効能について詠まれています。

■ 豆知識

仏教における「罪」の概念は、「五悪」、「十悪罪」、「五逆罪」とあります。
五逆罪のうち、「殺阿羅漢(蓮華色比丘尼の殺害)」「出仏身血(釈迦に怪我をさせた)」「破和合僧(分派活動を行った)」の三つの罪を行ったとされる提婆達多(ダイバダッタ)は生きながら地獄に落ちたという話が残されています。

■ 関連地図

コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。


コメントを書く

お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: