山越しの(軍王)

短歌 に関する記事

山越しの 風を時じみ 寝る夜
おちず家なる妹を 懸けて偲ひつ 軍王

■ 訳

山越しの風を受けながら眠る夜。
家に残してきた恋人の事をずっと気にかけて想っている。

■ 解説

「時じみ」は常にある、「おちず」は欠かさず、残らず、「家なる妹(いへなるいも)」は家に残してきた恋人、「懸けて」は気にかけて、「偲ひつ」は偲んでいる、想っている、をそれぞれ意味しています。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は万葉集 第一巻(6首目)に収録されています。
題に「反歌」と書かれてあり、5首目に詠まれた長歌の補足です。

■ 豆知識

作者は軍王(いくさのおおきみ(「こにきしのおおきみ」とも読みます))です。
百済の王子という説もあり、「妹」の意味には唐・新羅の連合軍に滅ぼされた故郷を偲んで詠んだのかもしれません。

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