我が背子は(中皇命)

短歌 に関する記事

我が背子は 仮廬作らす 草なくは
小松が下の 草を刈らさね 中皇命

■ 訳

私の兄は仮の宿を作っていらっしゃる。
(そちらに)草がもうないのであれば、若い松の下にある草を刈ってくださいませんか。

■ 解説

「我が背子」は私の兄、「仮廬(かりほ)」は仮設の粗末な小屋(庵)、「草なくは」は草がないなら、「小松が下の」は小さな(若い)松の下の、「さね」は〜なさって欲しい、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は万葉集 第一巻 (雑歌 11首目)に収録されています。
この詩も前回同様、斉明天皇が御幸された際に同行して詠んだものと思われます。

■ 豆知識

作者は中皇命で、間人皇女とされています。
天智天皇や天武天皇とは兄弟で、前回の状況から「我が背子」は中大兄皇子を指すものと考えらます。

「さね」には「さ寝」とも書けるため、共寝、つまり(中大兄皇子を)誘惑しているという説もあります。
(中大兄皇子が同母妹の間人皇女と関係があったのでは、という説は昔からあります。)

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