おとは山(きのとものり)

短歌 に関する記事

おとは山 けさこえくれば 郭公
こずゑはるかに 今ぞなくなる きのとものり

■ 訳

音羽山を今朝越えてきたところ、ホトトギスの声が聞こえたよ。
はるか遠くの(音羽山の)木の枝(に止まるホトトギス)から今も鳴く声が聞こえるよ。

■ 解説

「おとは山」は滋賀県と京都府にまたがる音羽山(歌枕)、「郭公(ほととぎす)」はホトトギス、「こずゑ」は小枝、梢、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は古今和歌集 第三巻(夏歌 142首目)に収録されています。
題に「おとは山をこえける時に郭公のなくをききてよめる」(音羽山を越える際にホトトギスの鳴く声を聞いて詠んだ)とあります。

■ 豆知識

作者は紀友則(きのとものり)で三十六歌仙の一人、古今和歌集の撰者の一人です。
しかし、残念ながら古今和歌集が完成する前に亡くなってしまいます。

小倉百人一首には33首目 「ひさかたの 光のどけき 春の日に…」が選歌されており、この詩は国語の教科書でもよく取り上げられており、広く知られています。

音羽山にある牛尾山法厳寺には天智天皇が作られたという千手観音像が奉られているそうです。

■ 関連地図

コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。


コメントを書く

お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: