■ 解説
「はしちかみ(端近み)」は縁側で、「轉寢ながら(うたたねながら)」はうたたね(ついうとうとする様子)しながら、「更くる夜(ふくくるよ)」は夜が更けてきた様子、「月の影しく」は月光が広がる、をそれぞれ意味します。
■ この詩が詠まれた背景
この詩は風雅和歌集 第四巻(夏歌)に収録されています。
題は「夏の歌の中に」とあります。
■ 豆知識
作者は藤原盛親(ふじはらのもりちか)です。
後に出家したとの記録が残されています。
徒然草 第百六十三段に登場する盛親入道はこの藤原盛親が出家した後の話ではないか、とされています。
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