雀子や(宝井其角)

俳句 に関する記事

雀子や あかり障子の 笹の影 宝井其角

■ 訳

障子に映る笹の影に、ひょっこり雀の子が映ってやがらぁ。

■ 解説

「雀子(すずめこ)」は雀の子、「あかり障子」は光を取り入れやすいよう障子紙を張った障子のこと(現在一般的に使われている障子の事)、をそれぞれ意味します。
季語は「雀子」で春です。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は続虚栗に載せられている俳句です。
続虚栗とは貞亨四年(1687年)11月13日に発行された俳諧撰集で作者は其角です。

■ 豆知識

作者は宝井其角(たからいきかく)で芭蕉の弟子の一人です。
生粋の江戸っ子で芭蕉の弟子とは思えないほど派手な作風の句が多く残されています。

芭蕉は、些細なことを大げさに表現する力に長けた宝井其角の俳句を、まるで藤原定家のようだと、去来抄で評しています。

其角は芭蕉が亡くなる前夜に胸騒ぎがして江戸から現在の大阪府大阪市御堂筋の花屋仁左衛門の屋敷まで駆けつけ、そのおかげか芭蕉の死に立ち会うことができたそうです。
芭蕉は51歳で亡くなりましたが、其角も不摂生が祟り、わずか47歳という若さで亡くなりました。

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