郭公(みつね)

短歌 に関する記事

郭公 我とはなしに 卯花の
うき世中に なきわたるらむ みつね

■ 訳

ホトトギスよ、お前は私と同じ身の上ではないのに、どうして(私と同じように)世の中をつらいと思って鳴いているのだろう。

■ 解説

「郭公(ほととぎす)」はホトトギス、「我とはなしに」は私と同じ身の上ではないのに、「卯花の」は”うき”に掛る枕詞、「うき(憂き)」はつらい、「らむ」はどうして〜だろう(推量)をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は古今和歌集 第三巻(夏歌 164首目)に収録されています。
題に「郭公のなきけるをききてよめる」(ホトトギスが鳴いた話を(人から伝え)聞いて詠んだ)とあるため、凡河内躬恒が詠んだのはホトトギスが鳴いたことを伝えてくれた人の心情かもしれません。

■ 豆知識

作者は凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)で三十六歌仙の一人、古今和歌集の撰者の一人として知られています。

この詩では「卯花」を枕詞として使用しています。
ちなみに、旧暦の四月である卯月は卯の花が咲く時期なので卯月と付けられたそうです。
(旧暦では4月から6月が夏です。旧暦7月7日に行われてきた七夕は秋の行事です。)

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