お神輿の(芥川龍之介)

俳句 に関する記事

お神輿の 渡るを見るや 爪立ちて。 芥川龍之介

■ 訳

お神輿が渡る様子をつま先立ちして見ている。

■ 解説

「爪立ち(つまだち)」は足のつま先で立つことを意味します。
季語は「お神輿」で夏です。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は芥川龍之介全集の「」の段に書かれている俳句です。
夢の中では自信満々で詠んだ俳句が、目が覚めてみるとこのような結果だった、といった内容です。

■ 豆知識

作者は芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)で大正時代を代表する作家です。
夏目漱石の門下生で、ストーリーテラーとしての才能を幅広い分野で発揮し、数多くの作品(主に短篇小説)を残しています。
また旋頭歌も詠んでおり、「相聞」、「越びと」が知られています。

芥川龍之介の著作である「侏儒の言葉」に、
「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である。」
という一節があります。
しかし、龍之介自身は自らの命を重大に扱うことに疲れてしまったのか、昭和2年(1927年)7月24日、服毒自殺を行い亡くなってしまいました。
理由は「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」とされています。
なお、墓所は東京都豊島区巣鴨にある慈眼寺で、墓石は生前愛用していた座布団と同じ寸法で作られているそうです。

最近、何かと話題になっている芥川賞(芥川龍之介賞)ですが、これは親友であった文藝春秋社主の菊池寛が設けたものです。
純文学の新人作家に与えられる文学賞で、大衆小説向け文学の直木賞(直木三十五賞)と同時に作られました。

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