■ 解説
「もみぢば」は紅葉した葉、「おく山」は奥深い山、「雪げの水(ゆき消のみず)」は雪解けした水、「まさるらし(勝るらし)」は増えているのだろう(”らし”は推量)、をそれぞれ意味します。
■ この詩が詠まれた背景
この詩は古今和歌集 第六巻(冬歌 320首目)に収録されています。
題に「題しらず」とあるため、詳細は分かりません。
■ 豆知識
「よみ人しらず」とあるため、作者は不明です。
「雪げ」は雪消もしくは雪解と書き、雪解けを意味します。
この和歌は冬の詩ですが、俳句では春の季語として用いられます。
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