卯の花に(曾良)

俳句 に関する記事

卯の花に 兼房みゆる 白毛かな 曾良

■ 訳

ふと野に咲いた卯の花を見ると、忠義の士である白髪の老兵、十郎権頭兼房のようだなぁ。

■ 解説

「卯の花(うのはな)」はアジサイ科ウツギ属であるウツギの白い花、「兼房(かねふさ)」は義経の正室である北の方の守り役で都落ちの際に付き従った老兵十郎権頭兼房(じゅうろうごんのかみかねふさ)、をそれぞれ意味します。
季語は「卯の花」で夏です。

■ この詩が詠まれた背景

この句はおくのほそ道、「平泉」の中で曾良が詠んだ俳句です。
前回の平泉の段に書かれています。

■ 豆知識

作者は曾良です。

この詩で詠まれた十郎権頭兼房は義経記(ぎけいき)に登場する架空の人物です。
義経記の記述では久我大臣の家来でしたが、義経の正妻である久我大臣の姫の守り役として63歳の時義経に仕えます。
義経と久我大臣の姫が自害した際にその死を見届けた後、持仏堂に火を放ち、敵将である長崎太郎兄弟を道連れにして炎の中に飛び込みました。

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