かたかなノ(武者小路実蔭)

短歌 に関する記事

かたかなノ ノノ字ノなりノ 似たもノノ
笹ノ葉ノ絵ノ 墨ノ一筆 武者小路実蔭

■ 訳

カタカナの”ノ”の字と形が似てるもの、「墨絵で描いた葉の一筆」。

■ 解説

この特に解説の必要はありませんが、この詩は畳句歌(じょうくうた)と呼ばれる詩で、一首の中に同じ語を重ねて詠まれた歌です。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は「甲子夜話(かっしやわ)」に掲載されている畳句歌です。
他にも風早公長(かざはやきんなが)の詠んだ「丸ののの のの字のなりの 世の中の 人の心の 丸きのぞよき」など、いくつか載せられています。

■ 豆知識

作者は武者小路実蔭(むしゃのこうじさねかげ)で、江戸時代中期の公卿、歌人です。
西郊家に生まれましたが大叔父に当たる武者小路公種の養子となり、武者小路家を継ぎました。
若い頃から歌人としての才覚に期待されており、特に霊元上皇からは柿本人麻呂、紀貫之、藤原定家と比肩するとまで言われるほどの高い評価を受けました。
朝廷で長く勤めあげただけでなく天皇の歌道師範となるなど、多大な貢献をしたことから晩年には従一位に叙されています。

畳句歌は万葉集にも載せられています。
万葉集 第十一巻 2640首目に「梓弓 引きみ緩へみ 来ずは来ず 来ば来そをなぞ 来ずは来ばそを」という詩が載っています。

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