■ 解説
「ふゆごもり(冬籠り)」は冬になって動植物や人々が家に篭ること、「思ひかけぬ(思ひ懸けぬ)」は予想だにせず(思い掛けず)、「このま(木の間)」は木と木の間、をそれぞれ意味します。
■ この詩が詠まれた背景
この詩は古今和歌集 第六巻(冬歌 331首目)に収録されています。
題に「雪の木にふりかかれりけるをよめる」(雪が木に降りかかっている様子を見て詠んだ)とあります。
■ 豆知識
作者は紀貫之(きのつらゆき)で三十六歌仙の一人、土佐日記の作者、古今和歌集の撰者の一人として知られています。
小倉百人一首では35首目、「人はいさ…」が選歌されています。
勅撰和歌集には450首以上の詩が入集しています。
古今和歌集の撰者の一人であったこともあって、古今和歌集には101首もの詩が入集していたことが知られていますが、最も多く入集している勅撰和歌集は拾遺和歌集で、実に107首もの詩が入集しています。
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