けぬがうへに(よみ人しらず)

短歌 に関する記事

けぬがうへに 又もふりしけ 春霞
たちなばみ雪 まれにこそ見め よみ人しらず

■ 訳

消えないうちに、(雪よ)どんどん一面を覆い隠してくれ。
春霞が立ったら雪はめったに見られないのだから。

■ 解説

「けぬがうへに(消ぬが上に)」は消えない間に(”うへ”はそのうえ((雪が)消えないその上に))、「ふりしけ(降り敷け)」は一面に降り敷く、「たちなばみ雪(立ちなばみゆき)」は立ったら雪が(”み”は美称)、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は古今和歌集 第六巻(冬歌 333首目)に収録されています。
「題しらず」とあるため、詳細は分かりません。

■ 豆知識

よみ人しらずとあるため、詳細は分かりません。

雪の降る様子を惜しむ詩ですので、春が近いのかもしれません。
ちなみに、次回紹介する予定の古今和歌集 334首目には梅の花が登場しています。

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