梢にて(大貳資通)

短歌 に関する記事

梢にて あかざりしかば 紅葉の
散りしく庭を 拂はでぞみる 大貳資通

■ 訳

(たとえ紅葉した姿を)見飽きないうちに小枝だけになってしまっても、落ち葉となって庭を敷き詰める紅葉は払わないまま(その景色を)見よう。

■ 解説

「あかざりしかば(飽かざりしかば)」は飽きないうちに、「拂はでぞみる(はらはでぞみる)」は払わないで見る(”ぞ”は強い断定)、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は詞花和歌集 第四巻(冬)に収録されています。
題に「家に歌合志侍りけるに落葉をよめる」(私邸で歌合を行った際に落葉を詠んだ)とあります。

■ 豆知識

作者は源資通(みなもとのすけみち)で、宇多源氏です。
宇多源氏は管楽を家業としており、息子である源師賢(みなもとのもろかた)や源政長(みなもとのまさなが)も管弦の名手として知られています。
小倉百人一首にも選歌されている源経信(みなもとのつねのぶ)は資通が琵琶の師です。
経信は桂流琵琶の祖となっています。

永承5年(1050年)から4年間、太宰大弐として勤めました。
余談ですが、平清盛も約100年後の保元3年(1158年)に太宰大弐となっています。

コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。


コメントを書く

お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: