山深み(大江嘉言)

短歌 に関する記事

山深み おちてつもれる 紅葉の
かわける上に 時雨ふるなり 大江嘉言

■ 訳

山が深いので、(無数の)紅葉した落ち葉が積もっている。
(すっかり)乾いてしまった落葉の上からは、(それらを湿らすように)時雨が降っている。

■ 解説

「山深み(やまふかみ)」は山が深いので、「かわける(乾ける)」は(乾燥して)乾いている、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は詞花和歌集 第四巻(冬)に収録されています。
「題志らず」とあるため、詳細は分かりません。

■ 豆知識

作者は大江嘉言(おおえのよしとき)で、中古三十六歌仙の一人です。
兄弟に大江正言(おおえのまさとき)、大江以言(おおえのもちとき)がおり、どちらも歌人、詩人として大成しています。

嘉言は大江音人(おおえのおとんど)の玄孫に当たります。
大江家は代々歌人として優れた才能を発揮しており、音人の子である大江千古(おおえのちふる)、大江千里(おおえのちさと)は共に勅撰歌人として知られています。
特に千里の詠んだ詩は小倉百人一首にも選歌されています。

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