惜しまるゝ(長塚節)

短歌 に関する記事

惜しまるゝ 花のこずゑも この雨の
晴れてののちや 若葉なるらむ 長塚節

■ 訳

(春雨が降っていて)惜しいものだ。
(桜の)花の咲いている枝先も、この雨が止んで晴れた後には若葉となっていることだろう。

■ 解説

「花のこずゑ」は桜の枝先を意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は長塚節の詠んだ短歌です。
題に「明治三十一年 暮春雨」とあります。

■ 豆知識

作者は長塚節(ながつかたかし)で、明治時代に活躍した歌人、小説家です。
21歳の頃、正岡子規の写生主義に感銘を受けて門人となり、その詠風を受け継ぎ発展させ、子規の正統な後継者と呼ばれました。
伊藤左千夫(いとうさちお)と共に「馬酔木(あしび)」、「アカネ」、「アララギ」などを出版し、後にアララギ派と呼ばれる歌人の一派を作り、近代短歌の発展に貢献しました。
夏目漱石の推挙で東京朝日新聞に連載した小説「土」は、農民文学の古典とされています。

節は喉頭結核に罹り、37歳で亡くなっています。
実業家である小布施新三郎の元に実弟が養子縁組していたことから、小布施邸にて通夜が営まれました。
なお、小布施邸のあった場所は現在は日本女子大学附属豊明小学校の敷地になっています。

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