■ 解説
語句は全て現代でも使われているため説明を省きます。
ちなみに「恋路」とは恋心を通わす間柄のことを道に例えた言葉です。
■ この詩が詠まれた背景
この詩は少なくとも江戸時代末頃から明治時代に掛けて活躍された三遊亭圓朝の円朝全集(33コマ目)の中に登場していますので、少なくともその頃(あるいはそれ以前)には詠われたと思われる都々逸ですが、誰が詠ったのか、出典がどこなのかまでは当方では調べ切ることができませんでした。
■ 豆知識
作者は分かりません。
この詩が都々逸(一部なのかもしれません)であり、少なくとも流行歌として流布していたのは間違いなさそうですが、詳細は分かりません。
「犬に喰れて 死ぬがいゝ」の部分が「馬に蹴られて 死んじまえ」(作者不明)や「窓の月さえ 憎らしい」(同じく作者不明ですが、美空ひばりの「車屋さん」の中に登場していますので、作詞・作曲家の米山正夫が作者である可能性もあります)のように派生して今に伝わります。
ざっくり調べたところ、明治以前の資料には他に「人の戀道を邪魔する奴は犬にくはして殺したい」や、「蝮に当たって」、あるいは「云々」とぼかして表現しているものも見つかりました。
コメント