雲の峯(松尾芭蕉)

俳句 に関する記事

雲の峯 幾つ崩て 月の山 松尾芭蕉

■ 訳

昇り立っては崩れ、常に姿を変える入道雲の峰。
そんな(雲の隙間から姿を見せる不動の)月山の(雄大な)姿よ。

■ 解説

「雲の峯(くものみね)」は積乱雲、「月の山」は現在の山形県鶴岡市にある月山(がっさん)、をそれぞれ意味します。
季語は「雲の峯」で夏です。

この句では「幾つ崩て」の部分で雲が変化する様子を表現しており、続けて「月の山」と不動の存在との対比を詠むことで、動と静が両立した句となっています。

■ この詩が詠まれた背景

この句はおくのほそ道、「出羽三山(でわさんざん)」の中で芭蕉が詠んだ俳句で、前回の続きです。

■ 豆知識

作者は松尾芭蕉です。

月山は標高が約2000メートルの火山で、日本百名山に指定されています。
松尾芭蕉が書き記した通り、夏場でも雪が残るため、夏スキーが可能な山としても知られています。
また、普段あまり見ることのできないオコジョのような珍しい動物も見られるそうです。

■ 関連地図

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