湯殿山(曾良)

俳句 に関する記事

湯殿山 銭ふむ道の 泪かな 曾良

■ 訳

(本殿の無い)湯殿山(神社)の道にはたくさんのお賽銭が道一杯になるほど捧げられている。
なんと信仰厚く尊い事であろうかと思い、涙した。

■ 解説

「湯殿山(ゆどのやま)」は現在の山形県鶴岡市にある出羽三山の一つである湯殿山(ゆどのさん)、「銭(ぜに)」はお賽銭、をそれぞれ意味します。
季語は「湯殿(詣で)」で夏です。

■ この詩が詠まれた背景

この句はおくのほそ道、「出羽三山(でわさんざん)」の中で芭蕉が詠んだ俳句で、前回の続きです。

湯殿山神社には山岳信仰から、本殿や社殿が無く、湯殿山自体が信仰の対象であったため、人工物として信仰の場を作ることは代々禁止されていたそうです。
また、地面に落ちているものを拾ってはならないという法もあり、奉じられたお賽銭はそのままの状態で放置されていたようです。

■ 豆知識

作者は河合曾良です。

湯殿詣でについては、江戸時代、旧暦の六月の初めから二十日ほどの間、または四月四日から八月八日までの間に詣でるのが習わしであったため夏の季語として成立しています。

■ 関連地図

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