うの花の(大宰大弐重家)

短歌 に関する記事

うの花の さきぬるときは しろたへの
なみもてゆへる かきねとぞみる 大宰大弐重家

■ 訳

ウヅキの白い花が咲くと、(まるで)白い波が垣根を結んでいるように見えるよ。

■ 解説

「うの花(卯のはな)」はウツギの白い花、「しろたへ(白妙)」は白い布、「なみもてゆへる(波もて結へる)」は波で結ぶ、「かきね(垣根)」は垣、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は新古今和歌集 第三巻(夏歌 181首目)に収録されています。
「題しらず」とあるため、詳細は分かりません。

■ 豆知識

作者は藤原重家(ふじわらのしげいえ)で、藤原北家です。
父は藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)、異母兄に藤原清輔(ふじわらのきよすけ)、同母弟に藤原季経(ふじわらのすえつね)がおり、いずれも歌人として知られています。
父顕輔、兄清輔は共に小倉百人一首に選ばれており、79首目「秋風に…」84首目「ながらへば…」が、それぞれ選歌されています。

漢詩や管弦にも優れた才能を発揮しますが、特に和歌の才能は高く評価されており、兄である清輔から人麿影供を相伝されて六条藤家を継いでいます。

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