■ 解説
「時鳥(ほととぎす)」はホトトギス、「ぬるよなければ(寝る夜無ければ)」は夜眠ることもできないので(”ば”は接続助詞)をそれぞれ意味します。
■ この詩が詠まれた背景
この詩は続拾遺和歌集 第三巻(夏歌)に収録されています。
「題志らず」とあるため詳細は分かりません。
■ 豆知識
作者は徳大寺実定(とくだいじさねさだ)で左大臣です。
小倉百人一首では81首目、「ほととぎす…」が選歌されています。
政治家としてだけでなく、文化人としても多方面で活躍しており、槐林記(かいりんき)(庭槐記(ていかいき)とも)と呼ばれる御幸を記した日記の内容は現在まで伝えられています。
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