梅の花(筑後守葛井大夫)

短歌 に関する記事

梅の花 今盛りなり 思ふどち
かざしにしてな 今盛りなり 筑後守葛井大夫

■ 訳

梅の花は今が最高潮だ!
友よ、(梅の花を)髪に飾ろう!
(宴席も)今が最高潮だ!

■ 解説

「思ふどち(おもふどち)」は仲間(名詞)、「かざしにしてな(挿頭にしてな)」はさあ、髪飾りにしようよ(「してな」はさあ〜しようよ(勧誘))、をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は万葉集 第五巻(雜歌)820首目に収録されています。
以前紹介した、大宰帥であった大伴旅人の屋敷で行われた宴会の席で詠まれた詩です。

■ 豆知識

作者は葛井大成(ふじいのおおなり)で筑後守です。
後に宿禰姓を賜った葛井道依(ふじいのみちより)は大成の息子と考えられています。

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