年のはに(大令史野氏宿奈麻呂)

短歌 に関する記事

年のはに 春の来らば かくしこそ
梅をかざして 楽しく飲まめ 大令史野氏宿奈麻呂

■ 訳

毎年春がやってきたら、(盛り上がっている)今のように梅を髪飾りにして楽しく(酒を)飲もう。

■ 解説

「年のは(としの端)」は毎年、「かくしこそ」はこのように(「し」は副助詞(強意))、「楽しく飲まめ(たのしくのまめ)」は楽しく飲むだろう(「め」は已然形:こそ〜め)をそれぞれ意味します。

■ この詩が詠まれた背景

この詩は万葉集 第五巻(雜歌)833首目に収録されています。
以前紹介した、大宰帥であった大伴旅人の屋敷で行われた宴会の席で詠まれた詩です。

■ 豆知識

作者は野氏宿奈麻呂(ののうじのすくなまろ(やしのすくなまろ))です。
野氏の本姓には「大野」、「小野」、「三野」などの可能性が考えられていますが、詳細は分かっていません。

出雲国の計会帳に天平五年から六年(733〜734年)にかけて小野淑奈麻呂という人物が出雲国の国司(目)に任命されたとの記述があり、同一人物である可能性を指摘されています。

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