たちよれば(式部大輔光範)

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たちよれば すゞしかりけり 水鳥の
あおばの山の 松のゆふ風 式部大輔光範

■ 訳

(青葉山に)立ち寄ると(いつも)涼しいものだ。
青葉山の(常に若々しい)松(の葉)を凪ぐ夕風は。

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わが恋は(よみ人しらず)

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わが恋は み山に生ふる はたつもり
積もりにけらし 逢ふよしもなし よみ人しらず

■ 訳

私の恋は(まるで)深い山に生える令法(リョウブ:畑つ守)だよ。
(雪が)積もってしまって(あなたに)逢う方法もない。

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常世辺に(高橋虫麻呂)

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常世辺に 住むべきものを 剣大刀
汝が心から おそやこの君 高橋虫麻呂

■ 訳

常世の国に住むことができたに違いないというのに、心底愚かなことだよ、水江の浦の嶋子は。

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さてもよに(坂本龍馬)

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さてもよに につゝもあるか 大井川
くだすいかだの はやきとしつき 坂本龍馬

■ 訳

なんとまあ、(今の)世の中に似ているものだろうか。
大井川を下る筏と同じように流れていくこの時代は。

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世間を(山上憶良)

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世間を 憂しとやさしと 思へども
飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば 山上憶良

■ 訳

この世を辛い、耐え難いと思うけれど、(この地から)飛び去ることはできません。
(私たちは)鳥ではないのですから。

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