くすりしは(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

くすりしは つねのもあれど
まらひとの いまのくすりし
たふとかりけり めだしかりけり よみ人しらず

■ 訳

他所にもある薬師如来も立派なものだけれど、此処(薬師寺)にある異国からやってきた薬師寺如来はなんと尊く、なんと珍しいものだろう。

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しゃかのみあと(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

しゃかのみあと いはにうつしおき
ゆきめぐり うやまひまつり
わがよはをへむ このよはをへむ よみ人しらず

■ 訳

釈迦の足跡を石に写し置き、巡礼して敬い奉ろう。
私の生涯を終わるまで奉ろう、この世が終わるまで奉ろう。

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をぢなきや(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

をぢなきや われにおとれる
ひとをおほみ わたさむためと
うつしまつれり つかへまつれり よみ人しらず

■ 訳

(釈迦には)拙く到底及ばない私だけれど、次の世代に仏足石を繋ぐため、写し取って奉ろう、奉仕して奉ろう。

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さきはひの(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

さきはひの あつきともがら
まゐたりて まさめにみけむ
ひとのともしさ うれしくもあるか よみ人しらず

■ 訳

直接(釈迦と)お会いお仕えたした人は大変に幸福なことで羨ましく思うけれども、仏足石が残されていることは(私は)うれしくもあるなぁ。

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これのよは(よみ人しらず)

仏足石歌体 に関する記事

これのよは うつりさるとも
とことはに さのこりいませ
のちのよのため またのよのため よみ人しらず

■ 訳

この世が移り変わろうとも、永久不変に(仏足石は)残り続けます。
後世のために、来世のために。

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