妹が家に(小野氏國堅)

短歌 に関する記事

妹が家に 雪かも降ると 見るまでに
ここだもまがふ 梅の花かも 小野氏國堅

■ 訳

妻の家に雪が降るのかと見えるほど、(梅の花が咲く)この場所に居てさえ(雪景色に)見誤ってしまうほどの(立派な)梅の花だなあ。

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梅の花(土師氏御道)

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梅の花 折りかざしつつ 諸人の
遊ぶを見れば 都しぞ思ふ 土師氏御道

■ 訳

梅の花を手折り髪飾りにしながら皆さんが宴に興じている姿を見ると、まるで(華やかな)都にいるように思います。

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我がやどの(薩摩目高氏海人)

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我がやどの 梅の下枝に 遊びつつ
鴬鳴くも 散らまく惜しみ 薩摩目高氏海人

■ 訳

庭に咲く梅の下の方の枝にいる鶯が遊びながらも鳴いているのは、(梅の花が)散ってしまうことを惜しんでいるからなのだろう。

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鴬の(對馬目高氏老)

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鴬の 音聞くなへに 梅の花
我家の園に 咲きて散る見ゆ 對馬目高氏老

■ 訳

鶯が鳴いたちょうどその時、庭園の梅の花が咲いて散る姿が目に映りました。

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春柳(壹岐目村氏彼方)

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春柳 かづらに折りし 梅の花
誰れか浮かべし 酒坏の上に 壹岐目村氏彼方

■ 訳

梅の花を手折って髪飾りにし、どなたかは梅花を酒杯に浮かべておられる。

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